保昌塚古墳



 測量調査

保昌塚古墳は、布留川が形成した扇状地の河岸段丘状の地形に位置し、東から西に広がる緩斜面に築かれている。そのため、墳丘は東西で高さが異なっており、東では3m、西では4mとなる。現在の墳丘規模は径約16.8mの円形を呈しているが、墳丘のすぐ北側を内山永久寺の参道が通っており、削平を受けている可能性が高い。また、今回墳丘周辺の測量調査で円弧に湾曲する不自然な畦の存在が明らかとなり、古墳と何らかの関連性も十分に考えられる。



(保昌塚古墳測量図)


 レーダー探査

墳丘東側のレーダー探査では、墳丘裾から約8m東の地点より始まる円弧状の応答を地表面下約30ns(約120cm)で確認した。この応答は他と比べて非常にレーダー波を通しにくい硬い地質であるため、本来の墳丘である可能性が高い。



 調査成果による復元

墳丘の復元には明確な決め手となる資料が乏しいが、測量調査とレーダー探査の成果を踏まえて検討したい。
 測量調査の成果から現在の墳丘は大きく削平されていると考えられるため、墳丘の規模は墳丘西側に標高85mの等高線が湾曲する形状を呈していることから径約36.5mと復元した。また、東側では畦が湾曲する状況から古墳に伴う周濠の東端と考え、周濠径は約62mとなる復元となった。レーダー探査からは、墳丘径約25mの円墳であると復元できる。しかし、今回の調査では周濠と思われる反応は窺えていないため、周濠の有無も不明である。
 このように二つの調査の成果を合わせて考えると径約25〜36mの円墳であると考えられる。周濠については、まだまだ不明な点が多いが、もし存在した場合でも周濠幅は約13〜19mと上回ることはないだろう。





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